北信州きじま米がおいしい訳

 食糧管理法が廃止される前まで「きじま米」はブランド品であった。水田農業の衰退と共に北信州一帯を産地とするブランド名に変更されたが、名実共に特A米を生み出す木島・木島平地区のお米は何故美味しいのか?大きく2つに分け記したい。

 まず一つ目は、この木島地区の水田地帯。米づくりへの想いにより造られた全ての水田が、用水路と排水路を完全分離していること。
先人達がいく度も繰り返された水害を克服し、山中から引いて来た水はやがて樽川にて合流するが、途中で生活水が混じることなくそのほとんどが米作りに使われる。今この水田に張られた水はまさに水源地から運ばれた水そのものでありカヤノ平や剣沢からのミネラルが豊富に凝縮されている。そして一旦使い終わった水は排水路へと流され千曲川へと合流する。

山の中腹より湧き出る水源

 二つ目は水そのものの違い。一年を通し枯れることなく満々と水を湛える樽川、樽川の水は大きく剣沢とカヤノ平を水源とする。特に剣沢は木島平村最南端の高標山の山腹から湧き出でて剣沢堰で奥志賀の雑魚川へと分水する雑魚川の水源でもある。カヤノ平の水源は木島山・城蔵山の麓から湧き出でた水源で樽川へと流れ込む。

剣沢堰、本流は樽川へ、左下の分水は剣沢ダムから山ノ内町へ

 しかし山中から里まで永遠と造られた水路、先人の計り知れない想いを感じる。剣沢堰のコンクリート枡は江戸時代後期に造られたらしい、コンクリートの粉は山まで担いで登ったんだろうなぁ~
私もこの二つの水源まで足を運んだが、7月下旬でも水源に近づくと辺り一面ヒンヤリとし湧き出る水は指先がしびれる程冷たい。

山中を永遠と水路がはしりやがて里の分水場へ

山中を永遠と水路がはしりやがて里の分水場へ
幾つかある分水場、他町村へも分け、本水は樽川へ

水源を司る山水元神社(木島平村・飯山市木島)
水を大切にしてきたご先祖様に感謝し、引き続き治水による恵みを祈りたい。